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​プロジェクトの概要

 熊本地域は周辺住民約100万人の飲用水を地下水で賄う日本随一の「地下水都市」です。上水用の地下水取水施設は熊本市内だけでも50地点に及ぶうえ、取水井を持つ企業や家庭も多いことから、地下水は一般生活・商工業活動に欠かせない存在です。そのため熊本地域では持続的な地下水利用の一環として、100地点を優に超える地下水観測井戸が設置されており、広域の地下水観測ネットワークが敷かれています。

 このような「地下水都市」である熊本地域において、2016年4月に発生した熊本地震では、水前寺成趣園の湧水の減少・江津湖周辺での新たな湧水の出現等、地下水環境への変化が認められました。
 

 「熊本地震による地下水環境への影響評価プロジェクト」(熊本大学)では、地震後の地下水環境変化を明らかにするため、水位・水質・水温・化学トレーサーといった物理的・化学的指標を用いて研究を行なうとともに、地下水流動シミュレーションを用いた統合的な現象把握とこれらを踏まえた、地震に伴う地下水流動変化の科学的解明と学術成果の発信、地域地下水利用への情報提供を行うことを目標としています。

​ 本プロジェクトは、日本地下水学会熊本地震対応調査・研究グループとの協力研究体制をとって活動しています。

クリックすると研究体制をご覧になれます 

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